サービス革命は20世紀型ビジネスモデルと21世紀型ビジネスモデルの交代を意味する!

インダストリー4.0、IoT、ICT、ビッグデータ、..、聞いたことがある人もない人も、知らないうちにいつの間にか自分がそのような世界の中いることを認識する必要がある。 トイレにセンサーを付けることで日常的に健康管理をする、あるいは冷蔵庫にセンサーを付けることで食材の在庫管理や日付管理をする、更に進化すれば、健康状態と合わせて、冷蔵庫にある食材や賞味期限を考慮して献立の提案や不足する食材、調味料などの自動発注まで行うというように、全てを自動管理してしまおうというような発想である。
すでにAIスピーカーによる入口の陣取り合戦がはじまっているが、昔は店舗の場所取りだったものが、今では個々人の日常生活の中にどれだけ密着できるかというインターフェイスの取り合いに変わっている。
24時間、365日、日常生活のあらゆる場面を想定すれば、対象となる範囲は非常に広い。しかも今までは物理的な物というパラレルなモノ・コトがデータ・情報によって密接につながっていくから、デバイス、センサー、データ・情報とサービスを組合わせてシステム化した企業が圧倒的多くを握ることになる。
様々な家電製品の使用状況から最適な使用状況、トータルなエネルギーコスト低減、メンテナンスなどを自動的にコントロールしたり、キッチン、バス、トイレに関する機器や使用方法に関するコントロール、自動車や家屋のメンテナンスに関するアドバイスなどは初歩的な話で、まだ20世紀のもの発想の延長線上でしかない。
家庭に常備するような消耗品は、改めて店舗に買いに行くことがなくなる、あるいは様々な物事は日常的にセンサーによってモニタリングしているので、改めて調べたり、調整したりする必要がなくなるなど、「生活の仕方=ライフスタイル」そのものが変わる。
ライフスタイル変化はある時急に始まり、気が付いた時にはそれが当り前になるような変化だろう。例えば、携帯電話、スマートフォンは日常的に手放せないほど重要な便利デバイスとして定着しているし、音楽はCDではなくWebからダウンロードして聞くのが当り前になっている。基本的に、これまで身近にあった「物」「媒体」がデジタル化することで「物」と「機能」は分離する。音楽は「CDという媒体に記録された信号を買って聞く」のではなく、「Webから聞く権利を購入する」ようにに変わった。「物を売る店」という物理的な建物は不要になり、それに代わって「サービス提供をするサイト」が必要になる。
物販はサービスに変わり、リアル店舗はWebに変わる。
いろいろなモノがWeb上のプラットフォームで繋がれば、プラットフォーム上でニーズとシーズのマッチングが可能になる。小さなニーズと小さな空き(隙間的な能力の余分)をマッチングすれば、改めて大きな投資をしなくても小さな空きをかき集めて巨大な能力として機能させることも可能になる。
ウーバー(タクシーもドライバーも持たないタクシー会社)、ラクスル(印刷工場を持たない印刷屋)などのマッチングビジネスがあらゆる分野に拡大すれば、巨大な投資をしないローコスト、高収益のビジネスモデルがたくさん出現する。
まさにサービス革命といえる状況が出来上がることになるが、その時には「店舗や工場などの設備という物」を事業の前提とするビジネスモデルは、物を持たないローコスト、高収益なビジネスモデルに脅かされることになる。
日本だけではなく、様々な国の成長にサービス革命が必要になることは確かだが、それとは引き換えに20世紀型の産業は大打撃を受けることになる。
すでにデジタル化によって物理的な物がなくなっている分野が増えているように、サービス革命は物中心の20世紀型ビジネスモデルとサービス中心の21世紀型ビジネスモデルの交代を意味している。
東京近郊に位置するベッドタウンの市長は、ホワイトカラーが多く住む当該市の将来を危惧している。ホワイトカラーが最も多くAIやロボットにとって代わられるとされているからである。大きな成長と引き換えに大きな犠牲が生じると考えている人は少なくない。  いま20~30歳代の人達は、自分たちが50歳代になった時、自分の業種・職種が存続可能なのか否かをよく考えてキャリアプランを組み立てる必要がある。
経営者は、新卒採用の責務として、彼らが無事定年を迎えられるよう、逆算してビジネスプランを組み立てる必要がある。
難しい選択であるが、どこかで意思決定しないと乗り遅れる。

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