辞書によると『品揃え』という言葉は,『商品を用意しておくこと。また,その商品の種類。「―の豊富な店」(ハイブリッド新辞林)』,あるいは『販売のため,多種類の商品を用意しておくこと。「―の豊富な店」(広辞苑)』とある。
『用意』は『あらかじめ必要なものをとりそろえること。準備。したく。(ハイブリッド新辞林)』『意を用いること。心づかい。注意。用心。準備。したく。(広辞苑)』であるから,『品揃え』とは『注意をしながら,あらかじめ必要な商品を取り揃える(仕入れる)こと,また取り揃えた(仕入れた)商品』ということになる。
『商品構成』という言葉は,そのままでは辞書に出ていないので『商品』と『構成』という2つの言葉に分けて調べてみる。
『商品』は『市場で取引されるもの。財貨・サービスなど。(ハイブリッド新辞林)』『商売の品物。売買の目的物たる財貨(広辞苑)』とあり,『構成』は『いくつかの要素を一つのまとまりあるものにすること。また,その組み立て。(ハイブリッド新辞林)』『幾つかの要素を組立てて一つのものにこしらえること。また,その結果。構造。(広辞苑)』である。
つまり,『商品構成』は『市場での取引,売買を目的として財貨・サービスなどを組立てて,一つのまとまりあるものにつくりあげること,また,つくりあげられた結果,構造』ということになる。
どちらも似たような意味だが,どちらかといえば,『品揃え(する)』の場合は,『商品を取扱う,仕入れる』というような行為を表す動詞的な使い方や『取扱う商品,選んで仕入れた商品』というように売場全体の商品を漠然と指すような使い方をすることが多い。
一方,『商品構成』の場合は『構成』という言葉の持つ意味がかなり具体的であり、構成要素である個々の商品の顔(特性、キャラクター)や商品構成として出来上がった姿までが見えるような印象である。
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