ヤフーが週休3日にするという記事が出て、一斉にマスコミが騒いだことがある。世は「働き方改革」で大騒ぎだが、重箱の隅をつつくような非生産的な国会では、それ自体の働き方(非生産的なことしかやっていない)を問うた方がよいのでは…と思えてくる。
何十年か前に、大阪のイズミヤでも週休3日を真剣に議論していたことを思い出す。
生鮮売場に社員はチーフ一人しかいないのに、週休3日をどのようにして実現するのか。パートさんに発注をしてもらうなど、仕事の分担、仕組をどのように変えればよいのか、いろいろと議論し、実験もしていた。
パートさんでも能力的には大きく変わらないから、やってみれば十分に成り立つのだが、職位、身分の違いがネックになっていた。
何十年かを経て、片や週休3日の議論、もう片方では人手不足でどうしようもないという状況が顕著になっているというから、困ったものである。
今後、ロボットへの置き換えも急速に進むだろうが、考えるべきは、業務・作業の仕組みが、昔から大きく変わっていないことである。別項でも書いているように、ロボット化しても、ロボットは人間の動作を前提にしているから、機械に置き換えただけで、飛躍的に生産性が高まるとは限らない。(計算上は人が不要になる分上がるが….)
すでにIE(Industrial Engineering)やQC(Quality Control)などといって、通じる人も減ってしまったが、人手不足といっている多くの現場で、業務・作業の単純化、効率化は進んでおらず、無駄が多いことは見過ごされている。生産性が上がらないのも無駄が多いまま運用されているからだから(ロボットに置き換えても同じ)、基本的な所から見直していく必要があるだろう。
もう一度オールドIEの理屈=効率化の原理原則から見直す必要があるのかもしれない。
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